正答3
解説
正解は3です。
脊髄損傷では、損傷される部位(横断面のどこか、どの高さか)によって、感覚障害の現れ方に特徴があります。
【選択肢別解説】
1:× 馬尾神経症候群は、脊髄の下にある腰仙髄の神経根(馬尾)の障害です。
下肢や会陰部の感覚障害がみられます。
2:× 中心性頸髄損傷では、脊髄の中心部が強く障害されます。
上肢を支配する線維が中心寄りにあるため、症状は下肢より上肢に強く現れます。
3:○ 脊髄円錐は脊髄の下端(仙髄S3〜S5付近)で、肛門周囲と会陰部の感覚を担っています。
脊髄円錐症候群では、肛門周囲のサドル型の感覚障害と膀胱直腸障害が起こります。
4:× 前脊髄動脈症候群では、脊髄の前方3分の2が障害されます。
運動麻痺と痛覚・温度覚の障害が起こり、後索が担う位置覚は保たれます。
5:× Brown-Séquard症候群(脊髄の半側の損傷)では、位置覚は病巣と同じ側が障害されます。
病巣の反対側に障害されるのは痛覚と温度覚です。
【ポイント】
後索(位置覚・振動覚)は同側を上行し、脊髄視床路(痛覚・温度覚)は反対側を上行します。
この走行の違いから、Brown-Séquard症候群の解離性感覚障害が説明できます。