65歳の男性。
脳梗塞。
右片麻痺。
発症5日目。
意識レベルはJCS〈Japan coma scale〉Ⅰ-1。
全身状態は安定し、麻痺の進行も24時間以上認めないため、リスク管理(リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン2006に基づく)を行いながら、ベッドアップを開始することとした。
適切なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン(2006)の基準を用いる問題です。
「実施前に行わない基準」と「途中で中止する基準」を区別して判断します。
【選択肢別解説】
1:× リハ実施前から動悸・息切れ・胸痛がある場合は、積極的なリハを実施しない基準に当たります。
動悸を訴えていれば、ベッドアップは見合わせます。
2:× 安静時の経皮的動脈血酸素飽和度(SpO₂)が90%以下なら、積極的なリハを実施しません。
85%は基準を下回るため、実施すべきではありません。
3:× 途中で中止する脈拍の基準は140回/分を超えた場合です。
100回/分は中止基準に当たらず、注意しながら継続できます。
4:× 呼吸数18回/分は正常範囲です。
頻呼吸として中止を考えるのは、30回/分以上の場合です。
5:○ 運動時に収縮期血圧が40mmHg以上上昇した場合は、途中で中止する基準に当たります。
120mmHgから170mmHgへの50mmHgの上昇は基準を超えるため、中止します。
【ポイント】
実施しない基準は、安静時脈拍40以下か120以上、収縮期血圧70以下か200以上などです。
途中で中止する基準は、脈拍140超、収縮期血圧40mmHg以上か拡張期血圧20mmHg以上の上昇などです。