正答3
解説
正解は3です。
図は、母親があぐら座位で乳児を抱き、頭部と体幹を丸めて屈曲位に保っています。
乳児の両手は顔の前の身体の中心線上に集まり、口元へ近づいています。
このハンドリングで促される発達を考えます。
【選択肢別解説】
1:× Galant反射は、背部の脊柱傍をこすると体幹がその側へ側屈する原始反射です。
図の抱き方は背部を刺激するものではなく、Galant反射の抑制を目的としていません。
2:× キッキングは、背臥位で下肢を交互に屈伸させる自発運動です。
図は下肢を屈曲位にまとめて抱いており、下肢の運動を促す肢位ではありません。
3:○ 肩甲帯を前方に保ち全身を屈曲位にすると、両手が身体の中心線上に集まります。
手と手・手と口を合わせる経験が増え、正中位指向が促されます。
4:× 体幹伸展筋を促通するには、腹臥位での頭部挙上などの肢位が用いられます。
図は体幹を屈曲させて抱いており、伸展筋の促通には当たりません。
5:× 頭部は母親の腕で正中位に支えられ、回旋を促す設定ではありません。
頭部を正中に保つことは、むしろ回旋を抑えて対称的な姿勢をつくる目的です。
【ポイント】
正中位指向は、生後3〜4か月ごろに両手を正中で合わせる発達として現れます。
非対称性緊張性頸反射が強い児では、屈曲位のハンドリングで正中位指向を育てます。