正答1
解説
正解は1です。
胸髄損傷者は感覚がなく自分で除圧しにくいため、仙骨部・坐骨部・大転子部などに褥瘡が生じやすくなります。
褥瘡予防の基本は、圧の分散、定期的な体位変換、ずれの防止、皮膚の観察です。
【選択肢別解説】
1:○ 30度側臥位は、殿筋の多い部分で体重を受け、仙骨部や大転子部の骨突出部への圧迫を避けられます。
体圧を分散できるため、褥瘡予防に適した体位です。
2:× 体位変換は原則として2時間以内の間隔で行います。
6時間も同じ体位が続くと、圧迫による組織の阻血が長くなり褥瘡が生じます。
3:× 円座は中央の穴の周囲に圧が集中し、周囲の血流を悪くします。
褥瘡予防には用いず、体圧分散マットレスなどを使います。
4:× ベッドアップを高くすると、体が足側へずれて仙骨部や尾骨部に強い圧とずれ力が加わります。
ベッドアップは30度以下にとどめるのが原則です。
5:× 骨突出部や発赤のある部位をマッサージすると、組織を損傷するおそれがあります。
褥瘡の好発部位へのマッサージは行いません。
【ポイント】
褥瘡予防は「30度側臥位、2時間ごとの体位変換、ベッドアップ30度以下、円座とマッサージは禁止」と整理します。