正答2
解説
本問は採点除外(公式で2と5のどちらも正解とされた問題)です。
厚生労働省の正答では、2(肘掛けの高さ23cm)と5(座幅40cm)のどちらを選んでも正解とされました。
図の身体計測値は、座位腋窩高42cm、座位肘頭高18cm、座底長40cm、下腿長38cm、座位殿幅35cmです。
車椅子の基本寸法は身体計測値から求めます。
クッションを使う場合は、その厚さ3cmを高さに関わる寸法に反映させます。
【計算】
肘掛けの高さ = 座位肘頭高 + 約2cm + クッションの厚さ
18cm + 2cm + 3cm = 23cm
背もたれ高 = 座位腋窩高 − 約10cm + クッションの厚さ
42cm − 10cm + 3cm = 35cm
シート長 = 座底長 − 5〜7cm
40cm − 5〜7cm = 33〜35cm
シートからフットプレートまで = 下腿長 − クッションの厚さ
38cm − 3cm = 35cm
座幅 = 座位殿幅 + 3〜5cm
35cm + 3〜5cm = 38〜40cm
【選択肢別解説】
1:× 背もたれ高は座位腋窩高から約10cmを引き、クッションの厚さを加えて35cm程度です。
45cmでは高過ぎて、肩甲骨や上肢の動きを妨げます。
2:○ 肘掛けの高さは座位肘頭高に約2cmを加え、さらにクッションの厚さ3cmを加えて23cmです。
計算どおりの値なので、公式でも正解とされています。
3:× シート長は座底長から5〜7cmを引いて33〜35cm程度です。
43cmでは座底長より長くなり、シートの前縁が膝窩部を圧迫します。
4:× シートからフットプレートまでの寸法は、下腿長からクッションの厚さを引いて35cm程度とします。
38cmではクッションの分だけ足が届きにくくなり、大腿後面がシートの前縁で圧迫されます。
5:○ 座幅は座位殿幅に3〜5cmを加えて38〜40cmです。
40cmはこの範囲に入るため、公式でも正解とされています。
【ポイント】
クッションの厚さが影響するのは、肘掛けや背もたれの高さと、フットプレートまでの寸法です。
座幅とシート長はクッションの影響を受けず、殿幅+3〜5cm、座底長−5〜7cmで決めます。