正答4
解説
正解は4です。
アルコール離脱せん妄(振戦せん妄)は、長期の大量飲酒者が飲酒を急に中止・減量したときに起こる離脱症状です。
意識障害に、幻視、粗大な振戦、発汗・頻脈などの自律神経症状を伴います。
【選択肢別解説】
1:× 離脱せん妄では、自律神経の過活動や脱水、合併症によって死亡することがあります。
生命への危険性が低いという記述は誤りで、全身管理が必要です。
2:× 羽ばたき振戦は、肝性脳症や尿毒症などでみられる振戦です。
離脱せん妄でみられるのは、手指や全身の粗大な振戦です。
3:× 抗酒薬は、飲酒すると不快な反応を起こさせて断酒を続けるための薬です。
離脱せん妄の治療薬ではなく、治療にはベンゾジアゼピン系薬などを用います。
4:○ 離脱せん妄は、飲酒停止から2〜4日後、特に72〜96時間後に多く出現します。
飲酒停止後早期に出る手指の振戦や発汗などの早期離脱症状より、後に現れます。
5:× 離脱せん妄は、血中アルコール濃度が低下するときに生じます。
濃度の上昇に伴って起こるのは急性アルコール中毒です。
【ポイント】
アルコール離脱では、飲酒停止後数時間から早期離脱症状が出て、2〜4日後に離脱せん妄が出ます。