正答3
解説
正解は3です。
図は手背を腰部(腰椎付近)に当てた肢位で、肩関節が伸展・内旋位になっています。
ここから手背を腰から後方へ離すには、さらに肩関節を内旋させる力が必要です。
これは肩甲下筋の機能をみるlift-offテストです。
【選択肢別解説】
1:× 棘下筋は肩関節の外旋筋です。
外旋筋力は肘90°屈曲位で外旋に抵抗を加える検査などで評価し、手背を腰から離す動作には関与しません。
2:× 棘上筋は肩関節外転の初動に働く筋です。
評価には肩甲骨面での外転に抵抗を加えるempty canテストなどを用います。
3:○ 肩甲下筋は回旋筋板の中で唯一の内旋筋です。
lift-offテストで手背を腰から離せないことは、肩甲下筋の筋力低下や断裂を示します。
4:× 小円筋は棘下筋とともに肩関節を外旋させる筋で、内旋動作である本検査には関与しません。
5:× 上腕二頭筋は肘関節屈曲と前腕回外の主動作筋です。
手背を腰から離す肩関節内旋の動作には主として関与しません。
【ポイント】
回旋筋板は棘上筋(外転)、棘下筋と小円筋(外旋)、肩甲下筋(内旋)の4筋です。
肩甲下筋の評価にはlift-offテストのほか、腹部に手を押し付けさせるbelly pressテストも用います。