正答4
解説
正解は4です。
図では薬物投与後、運動中の収縮期血圧は投与前より高く、拡張期血圧は投与前より大きく低下しています。
収縮期血圧の上昇は心収縮力の増強を、拡張期血圧の低下は末梢血管の拡張を示しています。
この2つを同時に起こすのが交感神経β受容体の刺激です。
【選択肢別解説】
1:× 副交感神経を刺激すると心拍数と心収縮力が低下するため、収縮期血圧は上がりにくくなります。
図の収縮期血圧の上昇とは合いません。
2:× α受容体を刺激すると末梢血管が収縮するため、拡張期血圧は上昇します。
図の拡張期血圧の低下とは逆の変化です。
3:× α受容体を抑制すると血管が拡張して拡張期血圧は下がりますが、収縮期血圧も低下します。
図のように収縮期血圧が上昇することは説明できません。
4:○ β1受容体の刺激は心拍数と心収縮力を高め、収縮期血圧を上昇させます。
β2受容体の刺激は骨格筋などの血管を拡張させ、拡張期血圧を低下させます。
図の変化と一致します。
5:× β受容体を抑制すると心拍数と心収縮力が抑えられ、運動中の収縮期血圧の上昇は小さくなります。
図とは逆の変化です。
【ポイント】
α1受容体は血管収縮、β1受容体は心臓の促進、β2受容体は血管と気管支の拡張に働きます。
β遮断薬を服用している患者では運動時の心拍数と血圧の上昇が抑えられるため、運動強度の指標に心拍数を使いにくくなります。