正答4
解説
正解は4です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、気道の閉塞と肺胞壁の破壊(肺気腫)により、息を吐き切れずに肺が過膨張になります。
そのため、肺に残る空気量は増え、ガス交換の面積は減ります。
【選択肢別解説】
1:× PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)は、COPDが進行して換気が不十分になると上昇します。
低下はしません。
2:× 残気率(残気量÷全肺気量)は、空気のとらえこみ(エアトラッピング)で残気量が増えるため上昇します。
3:× 全肺気量は、肺の過膨張により正常か増加します。
低下するのは拘束性換気障害です。
4:○ 肺拡散能は、肺胞壁と毛細血管の破壊でガス交換の面積が減るため低下します。
肺気腫型のCOPDで特に低下が目立ちます。
5:× 肺コンプライアンス(静肺コンプライアンス)は、肺気腫で肺の弾性収縮力が失われるため増加します。
低下するのは肺線維症などです。
【ポイント】
COPDは「閉塞性障害で1秒率が70%未満、残気量・全肺気量は増加、拡散能は低下」と整理します。
肺線維症などの拘束性障害では、肺活量、全肺気量、コンプライアンス、拡散能がすべて低下します。