正答2
解説
正解は2です。
気管吸引は、患者の苦痛や低酸素血症、気道粘膜の損傷を起こしうる手技です。
そのため吸引の圧、時間、カテーテルの挿入の深さなどの基準が、日本呼吸療法医学会の気管吸引ガイドラインで示されています。
【選択肢別解説】
1:× 1回の吸引時間は、カテーテルを挿入してから抜くまでを15秒以内とし、吸引そのものは10秒以内にとどめます。
30秒以上は低酸素血症の危険があります。
2:○ 吸引圧は最大で20kPa(約150mmHg)とされています。
これを超える圧は気道粘膜の損傷や無気肺の原因になります。
3:× カテーテルの先端は気管分岐部に当たらない位置までにとどめます。
気管分岐部の先まで入れると粘膜を傷つけ、迷走神経反射を起こすおそれがあります。
4:× 吸引中はSpO2を観察し、低下したら吸引を中止して酸素化を図ります。
SpO2 80〜90%は低酸素状態であり、維持する目標ではありません。
5:× 吸引中にカテーテルを上下に動かすと気道粘膜を傷つけます。
カテーテルは陰圧をかけたまま、ゆっくり引き抜きます。
【ポイント】
気管吸引は、圧が最大20kPa、1回の挿入から抜去まで15秒以内、先端は気管分岐部の手前までと覚えます。
吸引の前後には呼吸音、SpO2、心拍数、痰の性状を確認します。