正答1
解説
正解は1です。
脳腫瘍の症状は、腫瘍ができた部位の神経構造を圧迫したり破壊したりすることで決まります。
腫瘍の発生部位と周囲の構造の位置関係から症状を考えます。
【選択肢別解説】
1:○ 下垂体腺腫は、トルコ鞍から上方へ大きくなり、すぐ上にある視交叉の中央部を圧迫します。
両眼の鼻側の網膜からの線維が障害されるため、両耳側半盲が生じます。
2:× 視神経膠腫は視神経に発生する腫瘍で、主な症状は視力の低下や視野の欠損です。
てんかん発作は大脳の皮質に近い腫瘍で多くみられます。
3:× 髄芽腫は小児の小脳虫部に多い悪性腫瘍で、主な症状は体幹の失調と、水頭症による頭蓋内圧亢進症状です。
下垂体機能不全ではありません。
4:× 聴神経鞘腫は内耳道の前庭神経から発生し、片側の難聴、耳鳴り、めまいが主な症状です。
尿崩症ではありません。
5:× 頭蓋咽頭腫はトルコ鞍の上部に発生し、下垂体機能低下、尿崩症、視野障害が主な症状です。
難聴が主な症状ではありません。
【ポイント】
視野障害は、視交叉の中央部の障害で両耳側半盲、視索から後方の障害で同名半盲と、部位で型が決まります。
選択肢の症状は、尿崩症が頭蓋咽頭腫、難聴が聴神経鞘腫の症状として入れ替わっています。