正答2
解説
正解は2です。
転移は、患者が過去の重要な人物(親など)に向けていた感情を治療者に向けることです。
逆転移は、治療者が患者に対して無意識に抱く感情反応です。
好意や信頼を向けるものを陽性転移、敵意や不信を向けるものを陰性転移といいます。
【選択肢別解説】
1:× 陰性転移は治療関係を壊すおそれがあるため、避けずに取り上げて解釈し、治療に生かします。
2:○ 患者の転移による感情や態度が刺激となって、治療者側の逆転移が起こりやすくなります。
3:× 逆転移は、気づかないままだと治療を妨げることがあります。
しかし治療者が自覚すれば患者理解の手がかりになり、必ずしも阻害因子とはいえません。
4:× 逆転移は、治療者の意識的な反応ではなく、無意識に生じる感情反応です。
5:× 心理治療の目標は、陽性転移の出現ではありません。
転移を扱いながら患者が自分の問題に気づき、適応的に変化することが目標です。
【ポイント】
転移・逆転移は精神分析療法で生まれた概念で、作業療法や理学療法の治療関係にも当てはまります。
治療者は自分の感情に気づき、スーパービジョンなどで振り返ることが大切です。