正答
解説
本問は採点除外(厚生労働省により採点除外)です。
厚生労働省は「選択肢において正解を得ることが困難なため」として、本問を採点対象から除外しました。
大頬骨筋の記述のほかに、内側翼突筋の記述も文献によっては正しいと読めるため、正答を1つに定められなかったと考えられます。
ここでは各肢の内容を、解剖学の標準的な記載に照らして確認します。
【選択肢別解説】
1:△ 内側翼突筋の主な作用は、下顎骨を引き上げて口を閉じることです。
ただし両側が同時に働くと、外側翼突筋とともに下顎骨を前に出すのを助けるとする記載もあり、判断が割れます。
2:△ 咬筋の主な作用は、両側で下顎骨を引き上げることです。
片側だけが働いたときに下顎骨を同側へ動かすかどうかは、文献により記載が異なります。
3:× 下唇を突き出し、オトガイの皮膚にしわやくぼみを作るのはオトガイ筋です。
オトガイ横筋は、オトガイの下で左右の口角下制筋をつなぐ小さな筋です。
4:○ 大頬骨筋は頬骨から起こって口角に付き、口角を外上方へ引き上げます。
笑うときに働く筋で、記述は正しいです。
5:× 皺眉筋は眉毛を内下方へ引き、眉間に縦のしわを作ります。
眉毛を挙上するのは前頭筋です。
【ポイント】
表情筋は顔面神経、咀嚼筋は三叉神経(下顎神経)が支配します。
下顎を前に出すのは主に外側翼突筋、口を閉じるのは咬筋・側頭筋・内側翼突筋です。