正答3
解説
正解は3です。
脊髄完全損傷では、機能が残っている最も下の髄節により、到達できる動作の目標が決まります。
呼吸、上肢、体幹、下肢の主要な筋の髄節支配を手がかりに判断します。
【選択肢別解説】
1:× 横隔膜は主に第3〜5頸髄の支配で、第3頸髄節残存では自発呼吸が不十分です。
人工呼吸器が必要になることが多く、自発呼吸が可能になるのは第4頸髄節残存からです。
2:× プッシュアップには肘を伸ばす上腕三頭筋(第7頸髄)が必要です。
第5頸髄節残存では上腕三頭筋が働かず、実用的なプッシュアップはできません。
3:○ 第3胸髄節残存では上肢の機能が完全に保たれ、プッシュアップで車椅子から自動車へ移乗し、車椅子を車内に積み込むことも可能です。
4:× 第10胸髄節残存では、両長下肢装具と松葉杖による歩行は練習目的(治療的歩行)にとどまります。
実用的な歩行は困難です。
5:× 短下肢装具での歩行には、膝を伸展位で支える大腿四頭筋(第3〜4腰髄)が必要です。
第12胸髄節残存では短下肢装具だけでは歩けません。
【ポイント】
自発呼吸はC4、プッシュアップ・自動車運転はC6〜C7、両長下肢装具での実用歩行は第12胸髄〜第1腰髄、短下肢装具での歩行は第3〜4腰髄以下が目安です。