13 歳の男子。
7歳から野球を始め、中学生から投手となった。
投球動作中に右肘に痛みを感じるようになり、病院を受診した。
理学療法評価時、肘関節の外反ストレステストを実施したところ、肘関節の内側に疼痛が誘発された。
痛みが出現する動作はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
成長期の投手で、外反ストレステストで肘内側に痛みが出ていることから、内側型の野球肘(内側上顆の骨端や内側側副靱帯の障害)と考えます。
肘内側には、肘に外反の力が最も強くかかる投球相で痛みが出ます。
【選択肢別解説】
1:× 1は両腕を頭上に挙げた投球の構え(ワインドアップ期の始まり)です。
肘に外反の力はほとんどかかりません。
2:× 2は片脚を高く挙げたワインドアップ期で、投球側の上肢はまだ体の前にあります。
肘への外反の力は小さい時期です。
3:× 3は踏み出し脚を前に出し、投球側の上肢を後方へ引いていくアーリーコッキング期です。
肩の外旋はまだ最大ではなく、肘への外反の力は最大になりません。
4:○ 4は踏み出し足の接地後、肩関節が最大外旋し、肘を曲げたまま前腕と手が後方に残っているレイトコッキング期から加速期への移行の場面です。
体幹と上腕が前へ進むのに前腕が遅れるため、肘に最も強い外反の力がかかり、肘内側が引っ張られて痛みが出ます。
5:× 5はボールを離した後のフォロースルー期です。
肘内側にかかる外反の力は小さく、むしろ肘の伸展に伴う後方の障害が問題になる時期です。
【ポイント】
内側型野球肘はレイトコッキング期から加速期の外反ストレスで、外側型(離断性骨軟骨炎)は同じ時期の腕橈関節への圧迫で起こります。
肩の最大外旋の時期に肘外反ストレスが最大になると覚えます。