75 歳の男性。
3年前にParkinson病を発症。
Hoehn & Yahr の重症度分類ステージⅢ。
3か月前からトイレ前で小刻み歩行を生じるほか、歩行や立ち座りが不安定となり、屋内移動で妻の介助が必要となった。
現在、妻とマンションで2人暮らしである。
自宅の住環境整備で適切でないのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない住環境整備)です。
Hoehn & Yahrの重症度分類ステージⅢは姿勢反射障害が出現した段階で、すくみ足や小刻み歩行、方向転換時の転倒に注意が必要です。
【選択肢別解説】
1:× ベッドに介助バーを付けると、寝返りや起き上がり、立ち上がりのときにつかまって体を支えられます。
動作の安定に役立つため適切です。
2:○ 開き戸は開閉のときに後ろへ下がったり体の向きを変えたりする必要があり、すくみ足や後方へのバランス崩れを招きます。
Parkinson病では、前後の移動が少なく開閉できる引き戸のほうが適しています。
3:× 脱衣場と浴室の段差は、小刻み歩行ですり足になりやすい患者がつまずく原因になります。
段差の解消は転倒予防として適切です。
4:× 寝室からトイレまでの廊下に手すりを付けると、歩行や立ち止まったときに体を支えられます。
介助量を減らす整備として適切です。
5:× はしご状の目印は視覚的な手がかりとなり、目印をまたぐように足を出すことで、すくみ足が改善しやすくなります。
トイレ前ですくみが出る本例に適切です。
【ポイント】
Parkinson病のすくみ足には、床の線などの視覚的手がかりや、リズムなどの聴覚的手がかりが有効です。
扉は引き戸、通路には手すりを付け、方向転換や後退の動作を減らす環境を整えます。