正答1・3・4
解説
本問は採点除外(公式で1、3、4のうちどの2つを選んでも正解とされた問題)です。
厚生労働省は「3つの選択肢が正解であるため、3通りの解答を正解として採点する」と公表しました。
2つを選ぶ設問ですが、遠位橈尺関節、胸鎖関節、橈骨手根関節の3つがいずれも関節円板を持つとされたためです。
このうち2つ(1と3、1と4、3と4)を選んでいれば正解になります。
関節円板は関節腔の中にある線維軟骨の板で、形の合わない関節面の適合をよくし、衝撃を和らげます。
【選択肢別解説】
1:○ 遠位橈尺関節では、尺骨頭の遠位に三角線維軟骨(関節円板)があります。
三角線維軟骨複合体(TFCC)の中心となる構造で、遠位橈尺関節の安定に働きます。
2:× 肩関節には関節円板はありません。
肩甲骨の関節窩の縁に、関節窩を深くする関節唇があります。
3:○ 胸鎖関節には関節円板があり、関節腔を2つに分けています。
鎖骨と胸骨の形の合わない関節面の適合をよくしています。
4:○ 橈骨手根関節(手関節)では、尺骨側の関節面の一部を三角線維軟骨(関節円板)が作り、近位手根列と向き合います。
尺骨と手根骨が直接接しないのはこの関節円板があるためです。
5:× 腕尺関節は尺骨の滑車切痕と上腕骨滑車が直接かみ合う蝶番関節で、関節円板はありません。
【ポイント】
関節円板を持つ関節は、顎関節、胸鎖関節、肩鎖関節(不完全なことが多い)と、手関節尺側の三角線維軟骨(遠位橈尺関節と橈骨手根関節の境)です。
膝関節には関節円板ではなく半月板があります。