正答1
解説
正解は1です。
感染性心内膜炎は、心臓の弁や心内膜に細菌などが感染し、疣贅(ゆうぜい、菌の塊を含む付着物)ができる疾患です。
疣贅がはがれて血流に乗ると、全身の動脈に塞栓症を起こします。
【選択肢別解説】
1:○ 左心系の弁にできた疣贅がはがれると、大動脈から脳の動脈に流れて詰まり、脳塞栓症を起こします。
感染性心内膜炎の重要な合併症です。
2:× 心嚢液の貯留は、心膜炎や心不全、悪性腫瘍の転移などで起こります。
感染性心内膜炎で生じやすい合併症ではありません。
3:× 下肢の静脈血栓は、血流のうっ滞や凝固能の亢進によってできます。
感染性心内膜炎の疣贅が原因となるのは動脈の塞栓です。
4:× 感染性心内膜炎は弁を破壊するため、狭窄ではなく閉鎖不全(逆流)を起こしやすい疾患です。
僧帽弁狭窄症の主な原因はリウマチ熱です。
5:× 循環血漿量減少性ショックは、大量出血や脱水で起こります。
感染性心内膜炎では敗血症性ショックや、弁の破壊による心原性ショックが問題になります。
【ポイント】
感染性心内膜炎は、発熱、心雑音、塞栓症が3つの柱です。
歯科処置や弁膜症が誘因となることも覚えておきます。