正答5
解説
正解は5です。
多発性筋炎は、骨格筋に炎症が起こる自己免疫性の疾患です。
体幹や四肢の近位筋の筋力低下が左右対称に進み、筋痛を伴うこともあります。
【選択肢別解説】
1:× 蝶形紅斑は全身性エリテマトーデスの特徴的な皮疹です。
皮膚症状を伴う皮膚筋炎では、まぶたのヘリオトロープ疹や指関節背側のGottron徴候がみられます。
2:× 多発性筋炎は筋そのものの病気で、深部腱反射は正常か低下します。
亢進は上位運動ニューロン障害の所見です。
3:× 手袋靴下型の感覚障害は、糖尿病などによる多発ニューロパチーの所見です。
多発性筋炎では感覚は障害されません。
4:× 筋電図では、筋原性の変化として低振幅で持続時間の短い多相性の電位がみられます。
高振幅の電位は神経原性の変化です。
5:○ 筋線維が壊れると、筋に含まれるクレアチンキナーゼ(CK)が血液中に出てきます。
血清CKの上昇は診断と病勢の評価に用いる重要な所見です。
【ポイント】
多発性筋炎の診断は、近位筋の筋力低下、血清CK上昇、筋原性の筋電図、筋生検の所見を組み合わせて行います。
運動療法は炎症が落ち着いてから、CK値や疲労をみながら負荷を調整します。