正答3
解説
正解は3です。
Guillain-Barré症候群は、感染症などを契機に末梢神経が急性に障害される自己免疫性の疾患です。
四肢の弛緩性麻痺が数週以内に進行し、重症例では呼吸筋麻痺で人工呼吸管理が必要になります。
多くは数か月から1年程度で回復に向かいます。
【選択肢別解説】
1:× 治療の第一選択は免疫グロブリン大量静注療法や血漿交換療法です。
ステロイド単独の投与は有効性が示されていません。
2:× 筋力低下の進行期は、過用(オーバーワーク)による筋の損傷に注意が必要です。
この時期は筋力増強より、関節可動域練習や良肢位保持による拘縮予防を優先します。
3:○ 人工呼吸管理中は胸郭の可動性が低下しやすくなります。
早期から胸郭ストレッチや体位排痰を行い、胸郭の柔軟性を保ち、無気肺や肺炎を予防します。
4:× 進行が停止した後も、早期から強い負荷を加えると過用性筋力低下を招きます。
低負荷から疲労をみながら段階的に負荷を上げます。
5:× 多くの患者は発症6か月後には歩行能力を回復します。
長下肢装具が必要となるのは一部の重症例で、約半数ではありません。
【ポイント】
Guillain-Barré症候群の理学療法は、進行期は拘縮予防と呼吸管理、回復期は過用に注意した段階的な筋力増強が原則です。
CIDPとの違い(急性単相性か、慢性進行・再発か)も合わせて覚えます。