67 歳の男性。
両下肢に脊髄後索性運動失調がみられる。
座位で図のように床に記された複数の足形に対し、目で確認しながら自身の足を移動するよう指示した。
この運動はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
図では座位の患者が、床に描かれた足形に向けて、目で確認しながら足を移動させています。
脊髄後索障害による感覚性運動失調に、視覚で代償しながら正確な運動を練習する方法です。
【選択肢別解説】
1:× Böhler体操は脊椎圧迫骨折などに対し、腹臥位で背筋を強化する体操です。
運動失調の協調性練習ではありません。
2:× Buerger-Allen体操は下肢の挙上・下垂・水平位を繰り返す体操です。
閉塞性動脈疾患の末梢循環を改善する目的で行います。
3:○ Frenkel体操は、視覚の代償を使って四肢を目標の位置へ正確に動かす練習です。
臥位・座位・立位と段階的に進め、脊髄後索性の運動失調に用います。
4:× McKenzie体操は腰椎の伸展を中心とした反復運動による腰痛体操です。
協調性の練習ではありません。
5:× Williams体操は腰椎の前弯を減らす屈曲運動を中心とした腰痛体操です。
腹筋や殿筋の強化を図るもので、運動失調の練習ではありません。
【ポイント】
Frenkel体操は「ゆっくり・正確に・目で見ながら・単純から複雑へ」が原則です。
小脳性運動失調よりも、深部感覚障害による失調で効果が期待できます。