正答4
解説
正解は4です。
図では、患者が台の端に腰かけて両手を台につき、片側の股関節を屈曲して大腿を持ち上げています。
検者は大腿の遠位部(膝のすぐ上)に手を当て、下方(股関節伸展方向)へ抵抗を加えています。
これは Daniels らの徒手筋力テストの股関節屈曲で、主動作筋は腸腰筋です。
【選択肢別解説】
1:× 骨盤を後傾させて行うのは誤りです。
体幹を後方へ倒したり骨盤を後傾させたりすると、腹筋群などによる代償が入ります。
正しくは、体幹を直立に保った座位で行います。
2:× 検査対象は縫工筋ではなく腸腰筋です。
縫工筋は股関節の屈曲・外転・外旋を同時に行う筋で、別の肢位で検査します。
3:× 股関節屈曲の段階2のテストは、背臥位ではなく側臥位で行います。
側臥位で下肢の重さを支えた状態で、重力の影響を除いて股関節を屈曲させます。
4:○ 検者は大腿遠位部の膝のすぐ上に抵抗を加えます。
図でも、膝の近位で大腿を下方へ押しています。
5:× 股関節の屈曲に外転と外旋が伴う場合は、縫工筋の代償を疑います。
大腿筋膜張筋の代償では、屈曲に外転と内旋が伴います。
【ポイント】
股関節屈曲のテストでは、外転・外旋を伴えば縫工筋、外転・内旋を伴えば大腿筋膜張筋の代償です。
抵抗は大腿遠位部に、股関節伸展方向へ加えます。