70 歳の女性。
両側変形性膝関節症。
外来通院中である。
自宅における ADL は、FIM による評価で、 2 項目(歩行・車椅子および階段)は T 字杖を使用しての自立であったが、それ以外は補助具を使用せずに自立していた。
コミュニケーション(理解、表出)や社会的認知(社会的交流、問題解決、記憶)は問題ない。
FIM の点数はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
FIM(機能的自立度評価法)は、運動項目13項目と認知項目5項目の計18項目を、それぞれ1〜7点で評価します。
満点は126点です。
補助具を使わずに安全に自立していれば7点(完全自立)です。
杖などの補助具を使って自立している場合や、時間がかかる場合は6点(修正自立)です。
【計算】
修正自立の項目は、歩行・車椅子と階段の2項目です。
2項目 × 6点 = 12点です。
完全自立の項目は、残りの16項目(運動11項目と認知5項目)です。
16項目 × 7点 = 112点です。
合計は 12点 + 112点 = 124点です。
【選択肢別解説】
1:× 118点は、8項目が6点で残りが7点の場合の点数です。
本症例で修正自立となるのは2項目だけです。
2:× 120点は、6項目が6点で残りが7点の場合の点数です。
本症例の条件とは合いません。
3:× 122点は、6点の項目が4つある場合の点数です。
認知項目はすべて問題がないため7点です。
4:○ 2項目が6点、16項目が7点で、合計124点になります。
5:× 126点は全項目が7点の満点です。
T字杖を使用している歩行と階段は7点になりません。
【ポイント】
FIM は「できるADL」ではなく「しているADL」を評価します。
補助具の使用は6点、見守りや準備が必要なら5点となる区切りを確実に覚えましょう。