正答3
解説
正解は3です。
止血の過程には、血液を固める凝固系と、できた血栓を溶かす線維素溶解系(線溶系)があります。
線溶系では、プラスミノゲンが組織プラスミノゲンアクチベーター(t-PA)などによってプラスミンに変わり、フィブリンを分解します。
【選択肢別解説】
1:× カルシウムイオンは凝固第Ⅳ因子で、凝固系の多くの反応に必要です。
線溶系の因子ではありません。
2:× フィブリノゲンは凝固第Ⅰ因子です。
トロンビンの作用でフィブリンに変わり、血栓をつくる凝固系の因子です。
3:○ プラスミノゲンは、活性化されるとプラスミンになります。
プラスミンがフィブリンを分解するため、線溶系の中心となる因子です。
4:× プロトロンビンは凝固第Ⅱ因子です。
活性化されてトロンビンになり、フィブリノゲンをフィブリンに変える凝固系の因子です。
5:× von Willebrand 因子は、血小板を血管の内皮下組織に粘着させる因子です。
一次止血に関わり、凝固第Ⅷ因子を安定化させる働きもありますが、線溶系の因子ではありません。
【ポイント】
フィブリンがプラスミンで分解されると、FDP(フィブリン分解産物)やDダイマーができます。
脳梗塞の急性期に用いる t-PA 静注療法は、この線溶系を利用した治療です。