正答4
解説
正解は4です。
頭頸部では、頭蓋と頸椎の間(環椎後頭関節など)の動きと、頸椎全体の動きを分けて考えます。
胸鎖乳突筋は胸骨と鎖骨から起こり、側頭骨の乳様突起に付着します。
乳様突起が環椎後頭関節の運動軸より後方にあるため、上位では頭部を伸展させ、下位では頸部を屈曲させます。
【選択肢別解説】
1:× 前斜角筋は頸椎の横突起から第1肋骨に付き、頸部の屈曲・側屈と第1肋骨の挙上に働きます。
伸展には働きません。
2:× 前頭直筋は環椎から後頭骨の底部に付き、頭部を屈曲させる筋です。
伸展には働きません。
3:× 頭板状筋は頭頸部を伸展させ、同側へ回旋させる筋です。
屈曲には働きません。
4:○ 胸鎖乳突筋は両側が働くと頸部を屈曲させる一方、付着部の位置関係から頭部を伸展させる作用もあります。
屈曲と伸展の両方に作用する筋です。
5:× 脊柱起立筋は脊柱の後方にあり、体幹や頸部を伸展させる筋です。
屈曲には働きません。
【ポイント】
胸鎖乳突筋は片側だけが働くと同側への側屈と反対側への回旋を起こします。
頸部の筋は、付着部が運動軸の前後どちらにあるかで作用が決まることを確認しましょう。