正答2・4
解説
本問は採点除外(公式で2と4のどちらも正解とされた問題)です。
この問題は1つを選ぶ形式です。
厚生労働省は「複数の正解があるため」として、2と4のどちらを選んでも正解として採点しました。
大脳皮質の領域と、その働きや障害で生じる症状を対応させる問題です。
縁上回と空間的構成、前頭前野と行動の抑制は、どちらも正しい組合せとして扱われました。
【選択肢別解説】
1:× 角回は頭頂葉下部にあり、読み書きや計算、左右の識別に関わります。
障害されると失読失書や Gerstmann 症候群が生じ、情動は辺縁系(扁桃体など)が担います。
2:○ 縁上回は頭頂葉下部にあり、空間の把握と行為の組み立てに関わります。
障害されると構成障害や観念運動失行が生じるため、空間的構成との組合せは正しいとされます。
3:× Broca 野は前頭葉下前頭回にある運動性言語中枢です。
障害されると発話が非流暢になり、聴覚を担う領域ではありません。
4:○ 前頭前野は計画・判断・注意などの実行機能を担います。
不適切な行動を抑える働きもあり、障害されると脱抑制や衝動的な行動が生じます。
5:× Wernicke 野は側頭葉上側頭回後部にある感覚性言語中枢です。
言語の理解を担い、運動のプログラミングは補足運動野や運動前野が担います。
【ポイント】
左頭頂葉下部の縁上回・角回は、失語・失行・失読失書・Gerstmann 症候群と関連が深い領域です。
前頭前野の障害では遂行機能障害と脱抑制が特徴です。