正答3
解説
正解は3です。
皮質脊髄路(錐体路)が通る経路を問う問題です。
皮質脊髄路は中心前回(一次運動野)から起こり、放線冠・内包後脚・大脳脚・橋底部・延髄錐体を下行します。
延髄の錐体交叉で大部分が反対側へ移り、脊髄の側索を下ります。
【選択肢別解説】
1:× 海馬は側頭葉内側にある辺縁系の構造です。
記憶の形成に関わり、運動の伝導路は通りません。
2:× 視床は感覚の中継核で、皮質脊髄路は視床の外側の内包を通ります。
視床そのものは経路に含まれません。
3:○ 大脳脚は中脳の腹側にある線維束で、その中央部を皮質脊髄路が通ります。
内包後脚から下行した線維がここを通って橋へ向かいます。
4:× 中心後回は一次体性感覚野です。
皮質脊髄路の主な起始は前方の中心前回です。
5:× 内包前脚は前頭橋路や視床と前頭葉を結ぶ線維が通る部分です。
皮質脊髄路は内包後脚を通ります。
【ポイント】
皮質脊髄路は「中心前回、放線冠、内包後脚、大脳脚、橋底部、延髄錐体、錐体交叉、脊髄側索」の順に通ります。
内包後脚の小さな病巣でも、反対側の強い片麻痺が生じます。