正答4
解説
正解は4です。
筋収縮のエネルギー供給系のうち、酸素を使わない解糖系(乳酸系)の特徴を問う問題です。
供給系には、ATP-クレアチンリン酸系・解糖系・有酸素系の3つがあります。
【選択肢別解説】
1:× TCA 回路(クエン酸回路)は酸素を使う有酸素系の代謝経路です。
嫌気性解糖では利用されません。
2:× 解糖は細胞質(サイトゾル)で行われます。
ミトコンドリア内で行われるのは TCA 回路と電子伝達系です。
3:× 約10秒前後までの短い運動を担うのは ATP-クレアチンリン酸系です。
嫌気性解糖はそれに続いて、数十秒程度の高強度運動のエネルギーを供給します。
4:○ 酸素が不足すると、解糖で生じたピルビン酸は乳酸脱水素酵素によって乳酸に変換されます。
この反応で解糖に必要な NAD⁺ が再生され、解糖が続けられます。
5:× 解糖ではグルコース1分子から4分子の ATP が作られますが、途中で2分子を消費します。
得られる ATP は正味2分子です。
【ポイント】
ATP 供給の速さは、ATP-クレアチンリン酸系、解糖系、有酸素系の順です。
有酸素系ではグルコース1分子から約30分子以上の ATP が得られ、解糖系よりはるかに効率がよくなります。