正答5
解説
正解は5です。
膝関節の構造と運動学を問う問題です。
膝関節の屈曲では、大腿骨の顆部が脛骨の上で転がり運動と滑り運動を組み合わせて動きます。
【選択肢別解説】
1:× 大腿骨の関節面は、外側顆より内側顆のほうが広く長くなっています。
この差が、伸展の最終域での下腿の外旋(終末強制回旋)を生みます。
2:× 前十字靱帯は、脛骨の前方移動と膝の過伸展を制限する靱帯です。
屈曲運動を制限するのではありません。
3:× 屈曲位から伸展すると、伸展の最終域で下腿は内旋ではなく外旋します。
これを終末強制回旋(screw home movement)といいます。
4:× 大腿骨と脛骨の長軸は一直線上にはなく、外側で約176度の角度をなします(大腿脛骨角)。
生理的に軽い外反膝の形をとります。
5:○ 屈曲の初期は転がり運動が主ですが、屈曲が進むにつれて滑り運動の割合が増えます。
最終域に近づくほど滑り運動が主体になり、大腿骨が脛骨から落ちないようにしています。
【ポイント】
膝の屈曲は「初期は転がり、後期は滑り」が中心です。
伸展の最終域では下腿が外旋して膝がロックされ、立位が安定します。