正答4
解説
正解は4です。
摂食嚥下の5期(先行期・準備期・口腔期・咽頭期・食道期)と、反回神経の働きを結び付ける問題です。
反回神経は迷走神経の枝で、声帯を動かす内喉頭筋のほとんどを支配します。
【選択肢別解説】
1:× 先行期は、食物を目で見て認知し、食べ方を判断する時期です。
認知機能や意識に関わり、反回神経の影響はありません。
2:× 準備期は、食物を咀嚼して食塊をつくる時期です。
咀嚼筋(三叉神経)や舌(舌下神経)が主に関わります。
3:× 口腔期は、舌で食塊を咽頭へ送り込む時期です。
主に舌下神経が支配する舌の運動が関わります。
4:○ 咽頭期には、声帯が閉じて気道を守りながら食塊が咽頭を通過します。
反回神経麻痺で声門が閉じきらないと、この時期に誤嚥が起こります。
5:× 食道期は、蠕動運動で食塊を胃へ送る時期です。
声門の閉鎖は関わらず、反回神経麻痺の主な影響はこの時期には現れません。
【ポイント】
反回神経麻痺では嗄声と咽頭期の誤嚥が生じます。
左反回神経は大動脈弓を回るため、胸部大動脈瘤や食道癌・肺癌の手術で障害されやすくなります。