正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
多発性硬化症は、中枢神経に脱髄が多発し、再発と寛解を繰り返す疾患です。
症状は運動麻痺、感覚障害、運動失調、視力・視野障害など多彩で、体温の上昇や疲労で悪化しやすい特徴があります。
【選択肢別解説】
1:× 温熱療法で体温が上がると、一時的に神経症状が悪化することがあります(Uhthoff徴候)。
痙縮には寒冷療法やストレッチなどを用います。
2:× 1RM(1回だけ持ち上げられる最大の負荷)を反復するのは高負荷で、強い疲労を招きます。
易疲労性のある多発性硬化症では、疲労を残さない中等度以下の負荷で行います。
3:○ 運動失調に対して四肢や体幹に重錘を付けると、関節や筋からの感覚入力が増えます。
動揺を抑え、動作を安定させる練習として用いられます。
4:○ 視神経炎などによる視野欠損や視力低下に対しては、照明を明るくする、段差を目立たせるなどの環境整備が有効です。
安全な生活動作の助けとなります。
5:× 多発性硬化症は症状が再発と寛解で変動するため、早い段階から一律に装具を作製はしません。
症状の経過をみながら、必要に応じて作製します。
【ポイント】
多発性硬化症の理学療法では、過度の疲労と体温の上昇を避けることが原則です。
運動失調には重錘負荷や弾性包帯による感覚入力の増加が用いられます。