正答5
解説
正解は5です。
図の乳児は、胸に巻いたベルトから肩ひもと下肢へのひもが伸び、下腿から足部をおおう部分に連結された装具を着けています。
股関節と膝関節を屈曲させ、股関節を開いた(屈曲・外転位の)姿勢に保つ、リーメンビューゲル装具です。
【選択肢別解説】
1:× 脳性麻痺では、尖足に対する短下肢装具や座位保持装置などを用います。
股関節を屈曲・外転位に保つこの装具は、脳性麻痺の治療には用いません。
2:× Down症候群では、筋緊張の低下に対して運動発達を促す理学療法が中心です。
この装具で治療する疾患ではありません。
3:× 先天性内反足では、Ponseti法によるギプス矯正と、その後のDenis Browne型装具を用います。
リーメンビューゲル装具は用いません。
4:× 筋ジストロフィーでは、拘縮予防の夜間装具や長下肢装具などを用います。
この装具で治療する疾患ではありません。
5:○ リーメンビューゲル装具は、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の乳児に用います。
股関節を屈曲・外転位に保ち、児が自ら下肢を動かすことで大腿骨頭が臼蓋に整復されるよう促します。
【ポイント】
リーメンビューゲル装具は、主に生後3〜6か月頃の発育性股関節形成不全に用いる代表的な保存療法です。
股関節を無理に開排しすぎると大腿骨頭壊死の危険があるため、装着の調整が重要です。