正答4
解説
正解は4です。
心電図の各波形は、心臓の電気的な興奮(脱分極)と回復(再分極)の過程を表しています。
心室の興奮過程、つまり心室筋の脱分極を表す波形を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× P波は、心房筋の興奮(脱分極)を表します。
洞結節から出た刺激が心房全体に広がる過程です。
2:× PQ間隔は、心房の興奮の始まりから心室の興奮の始まりまでの時間です。
房室結節を通る伝導時間を反映し、心室の興奮そのものではありません。
3:× PR区間は、P波の終わりからQRS波の始まりまでの部分です。
主に房室結節での伝導の遅れを表し、心室の興奮ではありません。
4:○ QRS波群は、刺激がHis束、脚、Purkinje線維を通って心室筋全体に広がる過程、つまり心室の興奮(脱分極)を表します。
正常では幅が0.10秒程度以下の鋭い波形です。
5:× T波は、心室の興奮からの回復(再分極)を表します。
興奮過程ではありません。
【ポイント】
「P波は心房の興奮、QRS波は心室の興奮、T波は心室の回復」と覚えます。
心房の再分極はQRS波に隠れて通常は見えません。