正答3
解説
正解は3です。
髄液所見は外観、細胞の種類、糖の値の3点で鑑別するのが基本です。
本例は無色透明で単核球優位の細胞増加、糖低下、トリプトファン反応陽性という組合せです。
【選択肢別解説】
1:× 日本脳炎はウイルス感染症なので、髄液の糖は通常低下しません。
細胞増加は単核球優位ですが、糖低下やトリプトファン反応陽性は合いません。
2:× くも膜下出血では、髄液は無色透明ではなく血性になります。
時間がたつと赤血球の崩壊によりキサントクロミー(黄色調)を示します。
3:○ 結核性髄膜炎では、髄液は無色透明から軽い混濁で、単核球優位の細胞増加を示します。
糖は低下し、トリプトファン反応が陽性になります。
放置すると析出するフィブリン網(クモの巣状の膜)や、アデノシンデアミナーゼ〈ADA〉高値も特徴です。
4:× 細菌性髄膜炎では、髄液は膿性に混濁し、増加する細胞は好中球(多形核球)が主体です。
単核球優位で無色透明という点が合いません。
5:× ウイルス性髄膜炎では単核球優位の細胞増加を示しますが、糖は正常です。
糖低下とトリプトファン反応陽性は合いません。
【ポイント】
単核球優位なのに糖が低下していれば、結核性または真菌性髄膜炎を考えます。
細菌性は「好中球と著明な糖低下」、ウイルス性は「単核球と糖正常」という対比で覚えます。