正答1
解説
正解は1です。
本問はPCR法で使用しないものを選ぶ問題なので、○を付けた肢が答え(使用しないもの)です。
PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)は、熱変性、アニーリング、伸長を繰り返して特定のDNA領域を増幅する方法です。
反応液には鋳型DNAのほか、DNAを合成するための材料と酵素、その補因子が必要です。
【選択肢別解説】
1:○ 制限酵素は特定の塩基配列を認識してDNAを切断する酵素で、PCR反応そのものには使いません。
増幅後の産物を切断して変異を調べるPCR-RFLP法など、解析の段階で使われることはあります。
2:× プライマーはPCRに必須です。
増幅したい領域の両端に結合し、DNAポリメラーゼが合成を始める起点になります。
3:× マグネシウムイオンはPCRに必須です。
DNAポリメラーゼの活性に必要な補因子で、濃度は増幅効率や特異性に影響します。
4:× 耐熱性DNAポリメラーゼはPCRに必須です。
約95℃の熱変性を繰り返しても失活しないため、Taq DNAポリメラーゼなどが使われます。
5:× デオキシリボヌクレオシド三リン酸(dNTP)はPCRに必須です。
新しいDNA鎖を合成する材料で、dATP、dGTP、dCTP、dTTPの4種類を加えます。
【ポイント】
PCRの必須成分は「鋳型DNA、プライマー、耐熱性DNAポリメラーゼ、dNTP、Mg²⁺を含む緩衝液」です。
逆転写を伴うRT-PCRでは、これに逆転写酵素が加わります。