正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
包埋剤は、組織に浸み込ませて固め、薄く切れるようにする物質です。
水溶性の包埋剤は、脱水や脱脂の操作をせずに使えるため、脂肪や酵素活性の保存に役立ちます。
【選択肢別解説】
1:○ ゼラチンは水に溶ける親水性の包埋剤です。
凍結切片を作るとき、もろい組織や小さな組織の崩れを防ぐために用いられます。
2:× パラフィンは疎水性の包埋剤です。
水と混ざらないため、組織を脱水し、キシレンなどで置き換えてから浸透させます。
3:× セロイジンは硝酸セルロースをアルコールとエーテルに溶かして用いる包埋剤で、水溶性ではありません。
硬い組織や大きな組織の包埋に使われます。
4:× エポキシ樹脂は疎水性の樹脂包埋剤で、水溶性ではありません。
電子顕微鏡用の超薄切片の作製に使われます。
5:○ カーボワックスはポリエチレングリコールのことで、水溶性の包埋剤です。
脱水やアルコール処理を避けたい脂肪染色や酵素組織化学に用いられます。
【ポイント】
水溶性の包埋剤は「ゼラチンとカーボワックス」、非水溶性は「パラフィン、セロイジン、エポキシ樹脂」と分けて覚えます。