正答4
解説
正解は4です。
本問は診断に適さないものを選ぶ問題なので、○を付けた肢が答え(適さない疾患)です。
Masson trichrome染色は、膠原線維を青色、筋線維や細胞質を赤色、核を黒褐色に染め分ける染色法です。
そのため、組織の線維化や瘢痕の程度を評価する病変の診断に適しています。
【選択肢別解説】
1:× 肝硬変では、肝小葉を取り囲むように線維性の隔壁が増え、再生結節が作られます。
Masson trichrome染色で線維が青く染まるので、診断に適しています。
2:× 間質性肺炎では、肺胞壁(間質)に膠原線維が増えて線維化が進みます。
線維化の範囲や程度の評価に、Masson trichrome染色が適しています。
3:× 糸球体腎炎では、糸球体の硬化や間質の線維化の評価が重要です。
腎生検ではMasson trichrome染色が基本染色の一つとして用いられます。
4:○ 神経内分泌腫瘍の診断には、神経内分泌顆粒の証明が必要です。
免疫組織化学のクロモグラニンAやシナプトフィジン、好銀性を示すGrimelius染色などを用います。
膠原線維を染めるMasson trichrome染色は、診断に適しません。
5:× 陳旧性心筋梗塞では、壊死した心筋が膠原線維による瘢痕に置き換わっています。
Masson trichrome染色で瘢痕は青色、残った心筋は赤色に染まるので、診断に適しています。
【ポイント】
Masson trichrome染色は「膠原線維=青、筋線維=赤」で、線維化を評価する染色です。
同じく膠原線維を染めるEVG染色(弾性線維は黒紫色)やAzan染色とあわせて覚えます。