正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
細菌が産生する毒素は、菌種ごとに特徴的なものがあり、病気の症状の原因になります。
【選択肢別解説】
1:× Clostridium botulinum(ボツリヌス菌)が産生するのは、エンテロトキシンではなくボツリヌス毒素(神経毒)です。
神経筋接合部でアセチルコリンの放出を妨げ、弛緩性の麻痺を起こします。
2:× Shigella dysenteriae(志賀赤痢菌)が産生するのは、耐熱性溶血毒ではなく志賀毒素です。
耐熱性溶血毒は腸炎ビブリオが産生する毒素です。
3:○ Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)は、皮膚剝脱毒素(表皮剝脱毒素)を産生します。
表皮の細胞どうしの結合を壊し、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群を起こします。
4:○ Streptococcus pyogenes(A群溶血性レンサ球菌)は、発赤毒素(発熱性外毒素)を産生します。
猩紅熱の発疹の原因となる毒素です。
5:× Vibrio parahaemolyticus(腸炎ビブリオ)が産生するのは、ベロ毒素ではなく耐熱性溶血毒です。
ベロ毒素を産生するのは腸管出血性大腸菌です。
【ポイント】
「耐熱性溶血毒=腸炎ビブリオ(神奈川現象)」「ベロ毒素=腸管出血性大腸菌」「志賀毒素=志賀赤痢菌」「皮膚剝脱毒素=黄色ブドウ球菌」「発赤毒素=A群溶血性レンサ球菌」と覚えます。