正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5です。
地帯現象は、抗原と抗体の量の比が極端に偏ったとき、免疫複合体が十分にできず反応が弱くなる現象です。
抗体過剰で起こるものを前地帯現象、抗原過剰で起こるものを後地帯現象と呼びます。
免疫複合体の大きさや凝集の程度を直接測る、非標識の沈降反応や凝集反応で問題になります。
【選択肢別解説】
1:× 蛍光抗体法は、蛍光色素で標識した抗体が抗原に結合したかを顕微鏡で観察する方法です。
格子状の免疫複合体の形成を測るわけではないので、地帯現象は問題になりません。
2:○ 免疫比ろう法は、抗原抗体反応でできた免疫複合体による散乱光を測る方法です。
抗原が過剰になると複合体が小さくなって散乱光が減り、実際より低い値(偽低値)になります。
3:× 酵素免疫測定法は、酵素で標識した抗体の量を発色などで測る方法です。
通常は洗浄で余分な抗原を除いてから標識抗体を反応させるので、地帯現象は起こりにくくなります。
4:× 化学発光免疫測定法も、標識物質の発光量を測る標識免疫測定法です。
通常の測定系では、洗浄の工程により地帯現象は起こりにくくなります。
5:○ ラテックス凝集比濁法は、抗体を結合させたラテックス粒子の凝集による濁りを測る方法です。
抗原が過剰になると凝集が起こりにくくなり、偽低値を示します。
【ポイント】
地帯現象を疑ったら、検体を希釈して再測定し、値が上がるかを確認します。
CRPや免疫グロブリンなど高濃度になりうる項目を免疫比濁法で測るときに特に注意が必要です。