正答2
解説
正解は2です。
癌に関わる遺伝子には、働きが高まると癌化を進める癌遺伝子と、働きを失うと癌化を進める癌抑制遺伝子があります。
癌抑制遺伝子は、細胞増殖のブレーキ役を担っています。
【選択肢別解説】
1:× rasは細胞増殖のシグナルを伝える蛋白質の遺伝子です。
変異で常に活性化された状態になると癌化を進めるため、癌遺伝子です。
2:○ p53はDNAが傷つくと細胞周期を止め、修復できなければアポトーシスを誘導します。
この働きが失われると癌化が進むため、代表的な癌抑制遺伝子です。
3:× mycは細胞増殖に関わる転写因子の遺伝子です。
増幅や転座で過剰に働くと癌化を進めるため、癌遺伝子です。
4:× erb-B2(HER2)は増殖因子受容体の遺伝子です。
乳癌や胃癌で増幅し過剰に発現するため、癌遺伝子です。
5:× β-cateninはWntシグナルを伝える蛋白質の遺伝子です。
変異で分解されにくくなると増殖が進むため、癌遺伝子として働きます。
【ポイント】
癌抑制遺伝子は「p53、RB、APC、BRCA1/2、WT1」が代表です。
β-cateninを分解に導くAPCが癌抑制遺伝子である点と混同しないようにします。