正答4
解説
正解は4です。
リンパ球と単球は、形態だけでは区別に迷うことがあります。
単球系の細胞は非特異的エステラーゼを多く含むため、この酵素の染色で区別できます。
【選択肢別解説】
1:× 鉄染色は、赤芽球の鉄顆粒(環状鉄芽球など)や組織の鉄を調べる染色です。
リンパ球と単球の区別には用いません。
2:× PAS染色はグリコーゲンなどを染めます。
急性リンパ性白血病の芽球や赤白血病の赤芽球の判定に役立ちますが、リンパ球と単球の区別には向きません。
3:× 特異的エステラーゼ(ナフトールAS-Dクロロアセテートエステラーゼ)は顆粒球系の細胞で陽性になります。
単球とリンパ球はどちらも陰性から弱陽性で、区別に向きません。
4:○ 非特異的エステラーゼは単球系の細胞で強く陽性となり、フッ化ナトリウムで阻害されます。
リンパ球は陰性か点状に弱く染まる程度なので、両者の区別に有用です。
5:× アルカリホスファターゼ染色は、主に好中球アルカリホスファターゼ〈NAP〉スコアとして好中球の活性をみる染色です。
リンパ球と単球の区別には用いません。
【ポイント】
「特異的エステラーゼは顆粒球系、非特異的エステラーゼは単球系(フッ化ナトリウムで阻害)」と対で覚えます。