正答3
解説
正解は3です。
末梢神経の伝導速度と、シナプスや神経筋接合部での伝達の性質を問う問題です。
伝導速度は線維の太さ、髄鞘の有無、温度で決まります。
【選択肢別解説】
1:× 室温が低下すると伝導速度は速くなるのではなく遅くなります。
皮膚温が低いとイオンチャネルの開閉が遅くなるため、検査では皮膚温を保ちます。
2:× Aδ線維の伝導速度はAα線維より遅くなります。
Aα線維は最も太い有髄線維で最速ですが、Aδ線維は細い有髄線維だからです。
3:○ シナプスの興奮は一方向に伝達されます。
伝達物質はシナプス前膜からだけ放出され、受容体はシナプス後膜にだけあるためです。
4:× 無髄神経の伝導速度は有髄神経より速くはなく、遅くなります。
有髄神経はランヴィエ絞輪の間を跳躍伝導するため速く伝わります。
5:× 神経筋接合部の伝達物質はドパミンではなくアセチルコリンです。
ニコチン性アセチルコリン受容体に結合して筋を収縮させます。
【ポイント】
神経線維上の「伝導」は両方向に起こりえますが、シナプスでの「伝達」は一方向です。
「伝導」と「伝達」の違いを区別しましょう。