正答2
解説
正解は2です。
糖尿病網膜症は、単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症の順に進行します(福田分類など)。
単純網膜症は毛細血管の障害が始まった段階で、新しい血管はまだできていません。
この問題は単純網膜症にみられない所見を選ぶので、○ が答え(単純網膜症ではみられない所見)です。
【選択肢別解説】
1:× 白斑は単純網膜症でみられます。
血管から漏れた脂質や蛋白が沈着した硬性白斑が出現します。
2:○ 血管新生は単純網膜症ではみられません。
網膜の虚血が進むと血管内皮増殖因子〈VEGF〉が増え、もろい新生血管ができます。
これは増殖網膜症の所見で、硝子体出血や網膜剝離の原因になります。
3:× 点状出血は単純網膜症の代表的な所見です。
もろくなった毛細血管から小さな出血が起こります。
4:× 限局性浮腫は単純網膜症でみられます。
血管透過性が高まり、網膜の一部がむくみます。
5:× 網膜血管瘤(毛細血管瘤)は単純網膜症で最初に現れる所見です。
毛細血管の壁が弱くなり、小さくこぶ状に膨らみます。
【ポイント】
単純網膜症は「毛細血管瘤・点状出血・硬性白斑・網膜浮腫」です。
軟性白斑は増殖前網膜症、新生血管は増殖網膜症の所見として区別しましょう。