正答2
解説
正解は2です。
固定液は、組成によってタンパク質を架橋するものや凝固させるものがあります。
代表的な混合固定液の成分を覚えているかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× PLP液は、過ヨウ素酸・リジン・パラホルムアルデヒドを混ぜた固定液です。
ホルマリンではなくパラホルムアルデヒドを使い、主に免疫電顕などに用います。
2:○ ブアン〈Bouin〉液はホルムアルデヒドを含みます。
ピクリン酸飽和水溶液、ホルマリン、酢酸を混ぜた固定液です。
組織を黄色に染め、精巣や内分泌臓器、腎生検の固定に使われます。
3:× カルノア〈Carnoy〉液は、エタノール、クロロホルム、酢酸からなります。
ホルムアルデヒドを含まず、グリコーゲンや核酸の保存に優れます。
4:× ツェンカー〈Zenker〉液は、昇汞(塩化第二水銀)、重クロム酸カリウム、酢酸からなります。
ホルムアルデヒドは含みません。
酢酸の代わりにホルマリンを加えたものはヘリー液と呼ばれます。
5:× ザンボーニ〈Zamboni〉液は、パラホルムアルデヒドとピクリン酸を緩衝液に溶かした固定液です。
ホルマリンは使わず、免疫組織化学や電子顕微鏡の固定に使われます。
【ポイント】
ブアン液は「ピクリン酸+ホルマリン+酢酸」と覚えましょう。
ブアン液で固定した組織は黄色く染まるため、水洗やアルコールで脱色してから染色します。