正答4
解説
正解は4です。
モノクローナル抗体は、1種類のB細胞クローンが作る単一の抗体です。
B細胞は抗体を作れますが寿命があり、骨髄腫細胞は無限に増えますが目的の抗体を作りません。
両者を融合させ、HAT培地で目的の融合細胞だけを選び出します。
【選択肢別解説】
1:× 細胞融合剤にはエタノールではなく、ポリエチレングリコール〈PEG〉を使います。
センダイウイルスや電気刺激を使う方法もあります。
2:× HAT培地のヒポキサンチンは核酸合成を阻害しません。
核酸を作るサルベージ経路の材料として働きます。
核酸合成の主経路を阻害するのはアミノプテリンです。
3:× 骨髄腫同士の融合細胞は、チミジンによって死滅するのではありません。
骨髄腫細胞はサルベージ経路の酵素HGPRTを欠いています。
そのため、アミノプテリンで主経路を止められると核酸を作れずに死滅します。
4:○ 骨髄腫細胞とB細胞が融合したものは、ハイブリドーマと呼ばれます。
B細胞から抗体を作る能力とHGPRTを、骨髄腫細胞から無限に増える能力を受け継ぎます。
そのため、HAT培地の中でも生き残り、増え続けることができます。
5:× B細胞同士の融合細胞は、アミノプテリンで死滅するのではありません。
B細胞はHGPRTをもつのでサルベージ経路は働きますが、寿命があるため培養中に自然に死滅します。
【ポイント】
HATはヒポキサンチン(H)、アミノプテリン(A)、チミジン(T)の頭文字です。
アミノプテリンが主経路を止め、HとTを使うサルベージ経路をもつ細胞だけが生き残る、という仕組みを理解しましょう。