尿沈渣の無染色標本(別冊No. 1)を別に示す。
認められる結晶はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
別冊No. 1の無染色標本の中央には、無色透明で薄い板状の結晶がみられます。
輪郭は辺の長さがほぼ等しい正六角形で、2枚の六角板が少しずれて重なっています。
この「無色・正六角形の薄板状」という形態がシスチン結晶の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 尿酸結晶は黄色から黄褐色に着色していることが多く、菱形や砂時計形、ロゼット状などを示します。
写真の結晶は無色の正六角形なので尿酸結晶ではありません。
2:○ シスチン結晶は無色透明の正六角形板状で、重なり合って出現することがあります。
写真の所見と一致します。
シスチン尿症で酸性尿に出現し、尿路結石の原因となる病的結晶です。
3:× ビリルビン結晶は黄褐色の針状や束状の結晶です。
閉塞性黄疸などでみられ、写真の無色の六角板とは形も色も異なります。
4:× リン酸カルシウム結晶はアルカリ尿に出現し、無晶性の顆粒や板状、柱状などの形をとります。
正六角形板状にはなりません。
5:× シュウ酸カルシウム結晶は無色で正八面体の封筒状(正方形の中に×印がみえる形)や、ダンベル状を示します。
六角板状ではありません。
【ポイント】
シスチン結晶は病的結晶で、尿酸結晶の六角板状のものと紛らわしいことがあります。
シスチン結晶は塩酸に溶けますが、尿酸結晶は塩酸に溶けないことで区別できます。