正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
試験紙の潜血反応は、ヘモグロビンのペルオキシダーゼ様活性を利用しています。
そのため、赤血球がなくても遊離ヘモグロビンやミオグロビンが尿中にあれば陽性になります。
一方、尿沈渣では赤血球そのものを顕微鏡で数えます。
【選択肢別解説】
1:× IgA腎症は糸球体性の血尿を起こす腎炎です。
尿中に赤血球が出るので、沈渣でも赤血球(変形赤血球)がみられます。
2:× 尿路結石では結石が尿路の粘膜を傷つけて出血します。
赤血球そのものが尿に出るため、沈渣でも赤血球が陽性になります。
3:○ 横紋筋融解症では筋肉が壊れてミオグロビンが尿中に出ます。
ミオグロビンもペルオキシダーゼ様活性をもつため、潜血は陽性ですが沈渣に赤血球はみられません。
4:○ ABO型不適合輸血では血管内で大量の溶血が起こり、ヘモグロビン尿となります。
赤血球は壊れているため、潜血は陽性でも沈渣に赤血球はみられません。
5:× 急速進行性糸球体腎炎は糸球体の障害による血尿を伴います。
赤血球が尿中に出るため、沈渣でも赤血球が認められます。
【ポイント】
潜血陽性・沈渣赤血球陰性の組合せでは、ヘモグロビン尿(血管内溶血)とミオグロビン尿(横紋筋融解)を考えます。
なお、低張尿やアルカリ尿では尿中で赤血球が壊れ、同様の乖離が起こることもあります。