正答4
解説
正解は4です。
セリンプロテアーゼは、活性中心にセリンをもつ蛋白分解酵素で、トロンビンや第Ⅹa因子などの凝固因子の多くが該当します。
これらを阻害する蛋白は、セリンプロテアーゼインヒビター(セルピン)と呼ばれます。
【選択肢別解説】
1:× ヘパリンは硫酸化された多糖(グリコサミノグリカン)で、蛋白質ではありません。
アンチトロンビンに結合してその阻害作用を強める働きをもちます。
2:× プロテインCは、活性化されるとそれ自身がセリンプロテアーゼとして働きます。
第Ⅴa因子と第Ⅷa因子を分解する酵素で、インヒビターではありません。
3:× プロテインSは、活性化プロテインCの働きを助ける補酵素です。
セリンプロテアーゼを直接阻害するインヒビターではありません。
4:○ アンチトロンビンは代表的なセリンプロテアーゼインヒビターです。
トロンビンや第Ⅹa因子と1対1で結合して働きを止め、ヘパリンが結合するとその作用が大きく強まります。
5:× トロンボモジュリンは血管内皮細胞の表面にある膜蛋白です。
トロンビンと結合してプロテインCを活性化させる受容体で、インヒビターではありません。
【ポイント】
セルピンには、アンチトロンビン、α2-プラスミンインヒビター、α1-アンチトリプシン、C1インヒビターなどがあります。
アンチトロンビンが低下するとヘパリンの効果が弱まり、血栓ができやすくなります。