正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
微生物検査では、患者の生命に関わる結果や感染対策が急がれる結果が出たときは、ただちに医師へ連絡します。
これをパニック値(緊急報告値)といいます。
【選択肢別解説】
1:× 尿から検出されるEscherichia coliは尿路感染症の主な原因菌ですが、通常の報告の流れで対応できます。
ただちに連絡が必要な結果ではありません。
2:× Klebsiella pneumoniaeは腸管内にもいる菌で、糞便から検出されることは珍しくありません。
ただちに連絡が必要な結果ではありません。
3:○ 本来無菌である髄液からCryptococcus neoformansが検出されたことは、クリプトコッカス髄膜炎を示します。
命に関わる中枢神経感染症で早急な治療が必要なため、ただちに医師へ連絡します。
4:× Staphylococcus epidermidisは皮膚の常在菌です。
皮膚から検出されても病的な意味はほとんどなく、ただちに連絡する必要はありません。
5:○ 喀痰から結核菌が検出されたことは、他者に感染させる可能性のある肺結核を示します。
感染症法の2類感染症として届出や隔離などの対応が必要なため、ただちに医師へ連絡します。
【ポイント】
緊急報告の対象は、髄液や血液など無菌検体からの病原体の検出と、結核菌など感染対策が必要な病原体の検出です。