正答4
解説
正解は4です。
RT-PCR法(逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)は、mRNAを逆転写してcDNAにしてから増幅する方法です。
融合遺伝子のように、mRNAとして発現している異常を検出するのに向いています。
【選択肢別解説】
1:× Turner症候群は性染色体の数的異常(45,X など)です。
診断は染色体検査(Gバンド法による核型分析)で行います。
2:× DiGeorge症候群は22番染色体長腕(22q11.2)の微細欠失です。
診断にはFISH法やマイクロアレイ染色体検査を用います。
3:× 真性赤血球増加症ではJAK2遺伝子の点変異(V617F)を調べます。
これは通常DNAを材料にしたPCR法で検出するため、RT-PCRは必須ではありません。
4:○ 慢性骨髄性白血病ではフィラデルフィア染色体によりBCR-ABL1融合遺伝子ができます。
その融合mRNAをRT-PCR法で検出・定量することで、診断と治療効果の判定ができます。
5:× Prader-Willi症候群は15番染色体(15q11-q13)の父由来アレルの欠失などで起こります。
診断にはFISH法やメチル化特異的PCR法を用います。
【ポイント】
RT-PCRの代表的な対象は、CMLのBCR-ABL1やAPL(急性前骨髄球性白血病)のPML-RARAなどの融合遺伝子mRNAです。
微小残存病変(MRD)のモニタリングにも定量RT-PCRが使われます。